

40代の女性。
出産を契機に複視の症状が
出て現在も続いている。
下記のプリズム矯正で両眼
で見ているという感覚が
「久しぶりによみがえった!」
という感想です。
遠見用メガネの矯正度数
R=S-8.00D 10△BO
L=S-7.50D 10△BO
<BOプリズムの作製例 >
ウスカル「エプシス」使用で
10△でも作製可能になった。
「エプシス」のデザインがちょうど
両サイドのレンズの厚みを
目立ちにくくしている。
<斜位(潜伏斜視・隠れ斜視)>
斜位は潜伏斜視とも言われ、
両眼で物を一つに見ることに
負担がかかり長時間の読書
が苦手であったり、また
行を飛ばして読んでしまう
といったことがおこります。
目を様々な方向に動かす
筋肉(眼筋)のバランスの
くずれが原因になります。
斜位があると視機能が低下し
読書で長時間、ピントを合わ
せ両目で物を一つに見る力を
維持し続けることができなけ
れば読書・勉強を避けるよう
になります。
これは年齢とは関係なく、特
に子供さんの場合「根気がない」
などの性格の問題に見られてし
まうこともあります。
ピント合わせの力(調節力)や、
目を内寄せする力(輻輳力)
などの、両眼視機能の検査を
する必要があります。
<スマホ内斜視>
<プリズムメガネ>
近年スマホの見過ぎにより眼が
内側に寄ってしまう内斜視が
増えてきています。
長時間40~50cmに視線を合わせ
スマホを続けるため片目が寄ってしまい
車の運転などをしようとすると
最初はなんでもなくても
その内、眼が内側に寄り両眼で見る
ことが困難で片目をつぶらないと
運転できなくなってしまうという
ようなことが起きてしまいます。
スマホ内斜視などと言われ
最近増加傾向です。
長時間スマホをしないことが大事
ですが、目を内寄せしたり(輻輳)
開いたり(開散)するトレーニング
や輻輳力を補助する
「プリズムメガネ」
が有効な場合があります。


30代後半の女性、コロナ化禍で
自宅でスマホを見て過ごすことが
多くたまに外出で車の運転で遠く
を見るのに 異変を感じた。
片目をつぶっていないと運転が
できないため来店された。
内斜位傾向で近見で調節過敏の
傾向が見られた。
ご持参のメガネが輻輳を強いる
光学中心で出来ており、スマホを
見るのに負担になっているようで、
この点も改善する「プリズムメガネ」
を調整した。
<トレーニング>
メガネで矯正できる場合と、
視機能のトレーニングがいい
場合があります。
トレーニングの場合は、家で
も簡単にできるいくつかのト
レーニング法を、提案させて
いただいております。
輻輳トレーニングのツール