<不同視とは>
左右眼の度数が違う眼を
「不同視」と言います。
少しでも違えば不同視ですが、
一般に不同視と呼ぶのは左右
差が2D以上あるときです。
短期間で視力変化がおき度数
差がでるとそのままの矯正度
数で掛けることが難しく、短
時間なら掛けることができても
時間の経過で頭痛や眼精
疲労が起きるからです。
<不同視メガネは掛けられない?>
2D以上の差のあると誰でも掛け
られないわけではありません。
下記に示すデータは当店での不
同視眼の左右差の大きい例です。
【例1】72歳 女性
R=S-1.00D C-0.25D Ax120
0.5△BU
L=S-5.50D C-2.75D Ax3
0.5△BD
この例は専門的な記載もありわかり
にくいのですが左右の数値の違い
から度差の大きいことが分ります。
両眼ともほぼ同等のいい矯正視力で、
不同視でも高度の立体視があります。
またこのかたのように不同視
の場合には上下方向の眼位の
ズレ(斜位)を伴うことが多
くズレの方向と大きさの測定
が必要です。
もう一つ別の例を示します。
【例2】 18歳 女性
R=S-5.25D C-1.00D Ax180
L=S-9.00D C-1.25D Ax170
このかたの場合3~4歳の頃から
下記度数でメガネを掛けており
R=S+0.25D C-0.50D Ax180
L=S-2.75D C-0.75D Ax145
年齢とともに大きな左右差でも掛け
られる強度近視になった例です。